スペクトルマンの怪獣を表現した貝殻アート。ヘドロン ネオヘドロン ネズバードン です。
ヘドロンは操演で、頭から生えた5本の触手(画像のそれは6本ですが)は五放射相称形を意識した様で、どうやら棘皮動物(特にナマコ)モチーフを意識した様です。しかしながら、作品中では軟体動物のアメフラシを怪獣化していたというのが訳の分からんところですが。一方、ネオヘドロンは腔腸動物であるクラゲがモチーフで、しかも着ぐるみタイプです。(クラゲの方がより下等生物なのに、より進化したという設定)着ぐるみのクラゲ怪獣と言えば、他にはスパーキィやバリケーンがおり、しかもいずれも私の貝殻アート作品になっています。初代と二大目でデザインもモチーフもまるで異なりますが、異なる生物の遺伝子を幾つも融合させて誕生させるバイオ科学怪獣には珍しくない事なのでしょう。
二段目がネズバードンです。ネズミと鳥のキメラ怪獣です、以前アップロードしたモグネチュードンもキメラ怪獣でしたね。ネズバードンは頭が複数、前足がなく有翼 と、彼のキングギドラのデザインコンセプトを受け継いでおり、それ故にダイナミックなデザインになっていて、後の三つ首龍のデザインにも繋がります。翌年に登場したゲルショッカー怪人、ネズコンドルとの関連も伺わせます。
作品タイトル「宇宙猿人ゴリ」に登場した怪獣はなかなかシュールなのが多いですね。一方「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」にはオーソドックスがデザインの怪獣が多く登場しました。作品タイトル「スペクトルマン」になると、傭兵エイリアンとかも登場し、ストーリーも複雑奇抜になりますが、怪獣デザインそのものは人間型が多くなって面白みが半減した様に思います。
かつてピープロには(他のプロダクションもある程度同様だろうけれど)アトラクション用に怪獣怪人の着ぐるみ(それも、実際の作品に使われた)を貸し出す部署があったそうです。スペクトルマン後期の人間型怪獣や、ライオン丸の怪人、タイガーセブンのムー原人、ザボーガーのメカアニマルやメカアーミーがヒーロースーツと共によく貸し出されたのでしょう。ヘドロンやネズバードンといったスペクトルマン初期(と言うか 宇宙猿人ゴリ)の怪獣の着ぐるみはどちらかと言えばアトラクションには不向きだったと思います。