おかんアートやオヤジアートといったアウトサイダーアートには日常生活空間を食い尽くす強烈な破壊力がある といったフレーズを某サイトで見た事がありますが、確かにその通りだと思い、かつ実感しています。この私の貝殻アートの場合がまさにそうだからです。当サイトで紹介していない作品もまだまだあり、それらは、プラモデルやソフビやフィギアや縫い包みや民芸品やアンティークを殆ど全く買う趣味を持たない私の家の棚を占領し、あたかも外来種の生物が在来種の生息領域を侵害し、繁殖しているかの様です。でも止まらない、それがアウトサイダーアートの破壊力だと思います。「サザエさん」で、マリオネット人形や縫い包みを手作りするスキルを褒められて、遂には巨大な象の縫い包みを作り上げるまでにエスカレートするエピソードがありました。あれと同じようなものですね。
私の場合は趣味のビーチコーミングで集めた貝殻のうち、欠けたり状態の良くないものを材料として使うという、言わば 廃物利用 なので余計に厄介なのかも。でも出来上がった作品は確かに 世界に一つ なので愛着が沸いてしまいます。
さて、今回の3D貝殻アートは「芸術は爆発だ!」でお馴染みだった、日本のピカソこと岡本太郎先生(一方、日本のゴッホと言えば山下清画伯)の作品で纏めてみました。向かって一番左が大阪万国博のシンボルとして知られる「太陽の塔」。真ん中は大映映画「宇宙人東京に現る」に登場した岡本先生デザインのパイラ星人(スーパージャイアンツによく似た姿のエイリアンも登場していました。)右のサルボボ(飛騨地方の民芸品)を思わせる物は、岡本先生の絵画にしばしば登場の「人間」を現したものです(本当は目が余計)。