変身忍者嵐の西洋妖怪たちの3Ⅾアートが一通り紹介された筈だが、実はサイト主は故意に一体だけ紹介しなかった。それが今回3Ⅾ貝殻アートで紹介する。嵐が戦う最後の妖怪となったこの俺様、ゆっくりクンバーナだ。名前の由来は不明だが、サンスクリット語の様な響きを狙ったのかな。
造形は頭部のみだがなかなかの力作だ。ドーテムと並ぶ民族美術由来の仮面妖怪風だな。モチーフはどうやら ヒンドゥーの蛇神 ナーガらしい。日本でも蛇の事を「ながむし」と言うし、宇宙戦隊キュウレンジャーのヘビツカイシルバーの本名「ナーガ レイ」は「流れ星」の他に「蛇神」と言う意味も含んでいるのだな。横に写っているのは7頭の蛇だ。東南アジアの美術にもしばしばみられるが、ナーガの本体を意味するらしい。多頭の蛇と言えば、ギリシャ神話のヒュドラや日本の八岐大蛇がお馴染みだが、ヒンドゥーにもいるよ。今なら俺の激情変身体という設定で、こいつもCGで登場する事になるだろうな。
さて、ヒンドゥーではナーガの宿敵は蛇を食うガルーダだ。以前の記事でも言っていたが、嵐はガルーダがモチーフという事で、サタンの最後の使者である俺との対決は或る意味宿命的なものだったのかも。
サイト主が何所かで語ったと思うが、「仮面ライダー」で、もしコブラ男のパートナーとして蛇女が出ていたら、地獄大使の正体となるショッカー最後の怪人はガラガランダじゃなかったかも知れない。同様に「嵐」で、インド系女優の真理アンヌさんがギリシャの魔女ではなくヒンドゥーの女蛇神(以前 吸血蛇女の案をアップロードした)を演じていたら、嵐の最後の敵となる妖怪はこの俺ではなかったかも知れないな。
あと、下の画像はサイト主が作った女蛇神の貝殻アートだ。ヒンドゥーっぽい雰囲気を意匠に込めた。向かって右の画像は頭部をコラージュして、こちらは「タイタンの戦い」をイメージした。今ならCGを使う事で、下半身蛇の造形も表現可能だろう。