クライマックスでの敵怪人の巨大化が定番(たまに例外あり)のスーパー戦隊シリーズ。敵組織によっては「巨大化要員」なるキャラが存在したりします。「電撃戦体チェンジマン」の敵組織ゴズマに所属するギョダーイもまさにそんなキャラで、怪人を巨大化させる以外に特にこれといった能力はなく、言葉もまともに喋らない。おそらく宇宙にたった一体残った絶滅危惧生物か、または遺伝子操作で人為的に産み出されたミュータント生物ではないかと思われます。シャツを頭から被って「ジャミラ!」とやった様に、両手に長い木の枝を持ち、レインコートのフードから目だけを出して「ギョギョギョ、ギョダーイ!」とやった当時の子供は案外多かったと思います。デザイン的にはジョージパル監督の映画「宇宙戦争」のベガ星人を連想させます。
巨大化要員は、この後の作品でも、クラーゲン オケランパ ガッシュ と続きます。
実は私、このキャラはどうしても好きになれないというか納得が行きません。デザイン的にではなくキャラ設定においてです。デザイン的には普通の宇宙獣士(殆ど一話限りの使い捨て?)として扱っても何の違和感もないのに、何故か一年間のレギュラーとしての登場という余りにも違い過ぎる扱い。
そこで私独自に、他の宇宙獣士とのデザイン上の差別化を図り、非着ぐるみ風にアレンジしました。この方が一年間通じてのレギュラーキャラとしての扱いに納得が行きます。
バックベアード風の肉球、或いは、獣戦士第二号ゴーム(変形前はアッガイ似)の変形バージョン風(フーマーの不思議珍獣アイーダを思わせる)にしたら?更には、獣戦士オーズ(単眼のチブル星人風デザイン)とギョダーイのデザインをそっくりそのまま入れ替えたら?とも考えました。
余談ですが、獣戦士にはウルトラ怪獣へのオマージュっぽいデザインがしばしば見られます。チブル星人の他にも、メフィラス星人 ペガッサ星人 ドラキュラス 、あと画像にはありませんが、ダンガーやオコリンボールを思わせる奴もいます。
当画像ブログの「オリジナルのゴズマ獣戦士」もデザイン的にその様なコンセプトを狙っています。