昭和ゴジラシリーズ最後の怪獣は正統派恐竜タイプっぽいチタノザウルスでした。以前にも当ブログではスピノザウルス風にアレンジしたチタノザウルスを、ケントロザウルス風アレンジのバラン プレシオザウルス風アレンジのマンダと一緒にアップロードもしましたが、ここではもっとシンプルにアレンジリファイン。背鰭を大きく豪華にしただけでもスクリーン栄えがぐんと違ってくる、まさに大スクリーン向けの映画怪獣!といった貫禄です。平成ゴジラにも引けを取らないバショウカジキ風の背鰭をジョーズの様に海面に出して遊泳する姿が思い浮かびます。
「美味しんぼ」で、著名な料理評論家がフランス料理を専門とする日本人シェフの料理に「大変美味しくて素晴らしい、しかし最低の料理。」という、一見矛盾した様な評価を与えます。しかし、豪華フランス料理といえば 何でもトリュフやフォアグラといった決まりきった高級食材を使うという発想に囚われている限り、この評価はまさに的を得たものと言えるでしょう。
私にとってのミレニアムゴジラシリーズも「とても素晴らしいけれど最低の映画」です。特にGMKやGFWには当て嵌まる事でしょう。トリュフやフォアグラの様にモスラやキングギドラを登用すれば良いという安易な考え。バラゴンだけを登用してバランとアンギラスは次作ですらも無視、という余りの中途半端な「投げ」ぶり。その他、ゴジラ以外の怪獣達の適材不適所で役不足な扱いぶり・・・。とここまで言えば理解できたでしょう。ありふれた食材の価値を最大限に活かした料理にこそ人は心を動かす。マイナーな怪獣たちの意外な付加価値を活かした作品作りもまた同様だと思います。