またまた「変身忍者嵐」の西洋妖怪編から、追加キャラとしての妖怪達です。
火トカゲまたは火竜とも呼ばれるサラマンドラは、魔女ザルバーのマントが変化したもので、相手に覆い被さって炎となって相手を焼き殺します。着ぐるみは前年に「仮面ライダー」に登場したショッカー怪人トカゲロンの腹と背鰭を赤く塗って流用した物。「怪傑ライオン丸」の「ウミカブロと人食い怪魚」のエピソードに出て来たフナシドキの様なキャラですね。奴は嵐に斬られると炎となって消えます。「嵐」の劇中ではザルバーはマントを黒猫に変えていましたが、こちらの方が面白いと思いませんか?ただ、魔女自身も猫属性で、マタタビで捕獲される、という設定は使えなくなりますが。
コカトリスは妖怪サイレンの子分で蛇の胴体を持つ鶏、普段はサイレンの体に巻きついており、その様子は魔化魍ヨブコを何となく連想させます。「羽根の生えた蛇」といったイメージで、エジプト神話のワジトか、南米の伝承のケツァルコアトルをも連想させます。伝承のコカトリスは眼力に殺傷効果がありますが、奴の場合は泣き声が殺人音波になる という設定です。鳥のイメージには「嵐」のサイレンではオミットされた妖鳥のイメージの意味合いも有ります。
魔女メドーサの肩から額に巻き付いた大蛇バジリスク(眼力で相手を石に変える)の事は以前にも申し上げたと思いますが、今回画像に挙げたどちらもそれと同様のコンセプトを持つ追加キャラとして考えてみました。