この前の核怪獣ピカドンの画像を見て、へドラを思い浮かべた人もおられるかも知れません。
GFWのへドラの扱いには多くのファンが腹を立てた事と思います。登場させるべき作品を間違えたというのも大きな理由ですが、余りにも一本のみの作品に詰め込み過ぎ、シリーズ全体が、ムリ ムラ ムダだらけだった点、更に、途方スタッフが個々の怪獣達のキャラクターの価値を適材適所で最大限活かすという事を考えなかった。ただ、目先だけの作品造りに囚われて、怪獣というキャラクター達への愛着が無かった。それらが実に大きな問題だったと思います。「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」の様な、東宝怪獣達の価値を改めて活かす様な作品を、オリジナルビデオでも良いから。着ぐるみが使えるうちに製作して欲しかったです。
画像は一応「へドゴラ」と呼ばれている、へドラの強化形態の一つです。ドゴラの細胞を吸収して新たに得た能力かも知れません。へドゴラのネームは「キンゴジ」「モスゴジ」の様なものと考えれば良いでしょう。
特撮怪獣作品等では、やはりカッコイイ系の怪獣がちやほやされて出番が多い一方で、不定形のグロテスクな怪獣は扱いが悪く、短時間で倒されてリタイアするパターンが多いですが、私に言わせれば「やっている事が逆だ!」と言いたいです。不定形怪獣の方が戦闘能力は兎も角、生命力は強く、倒しても復活するというリスクがそれだけ大きい筈です。また復活の際に形態を変える自在性も或る意味メリットです。それに、カッコイイ系怪獣は使用後の着ぐるみの傷みが、アトラクション等での展示で気になったりもしますが、不定形怪獣なら、着ぐるみの傷み、劣化、変形もむしろ味になったりもします。不定形グロテスク怪獣こそもっと暴れさせるべきでしょう。
平成ゴジラにへドラが復活したら、きっとCGも駆使する事で変幻自在かつ不死身の能力を余すところなく発揮して欲しい。そんなファンの無意識の要求に応える様な作品造りをして欲しかったです。