前回に続いて、今回も「ウルトラセブン」から、ペガッサ星人と同属のペガサス星人です。元々「ペガッサ」は「ペガサス」に由来しているんですね。ところで、地球防衛軍が保管のアーカイヴドキュメントによれば「ペガッサ」というのは星の名前ではなく、宇宙空間ダークゾーンに存在した宙に浮かぶ人工都市の事で、「ペガッサ星」は存在しない。しかし「ペガサス星」は同名の星座の座標の方角にかつては存在した というのが私独自の解釈です。
画像のペガサス星人は勿論ペガッサ星人のコラですが、他のキャラに似ていると思いませんか?「蝶のように舞い 蜂のように刺す」という、モハメドアリの名言を使った醜悪宇宙人 メドゥーサ星人の意匠が入っています。これはギリシャ神話における 天馬ペガサスの父はポセイドン 母はメドゥーサ という設定をなぞったものです。以前の記事にもあった「これが本当のイカルスの翼」と同じコンセプトです。神話のペガサスは 父からは馬としての特性(異母兄弟に海馬もいる)を、母からは翼による飛翔能力(蛇特性を受け継がなかったのは、メドゥーサを異形に変えるというアテナの呪いが胎児にまでは届かなかったため)を受け継いでいます。ペガサス星人の背中の翼の様なものも、メドゥーサ星人のデザインを意識したものです。これを装置として使って飛行したのかも知れません(メドゥーサ星人が飛ぶシーンはなかったが)もっとも、狭いペガッサ都市の中ではむしろ邪魔になるだけという事で、ペガッサ星人の場合はオミットされた(体は一応スーツだと思われる)のだと思います。