もしも「ウルトラセブン」の後番組が「怪奇大作戦」ではなく、「戦えマイティジャック」だったら?第一次怪獣ブームの終焉ももっと華々しく締め括る事が出来たかも知れません。でも、作品放送事情を考えるとやはり無理があります。「マイティジャック」の放送終了が68年9月なので、セブンの後番組に「戦え」を入れるとなると両シリーズの放送が2週被ってしまいます。「傑作選」として2週連続で再放送をして繋げる(ただし、ウルトラQの「あけてくれ」は再放送済みなので今更使えない)という手もあったでしょうけれど、円谷としてはやりたくなかったでしょうね。一方「スペクトルマン」では「快傑ライオン丸」の放送スタートまでの期間を埋めるために「恐怖のネズバードン」をリアルタイムで再放送して繋げています。(再放送の再放送はノーサンキューですよね。)
で、画像は大ワニ恐獣ヤモです。本来はウルトラセブンに登場する予定の怪獣で、恐竜戦車→リッガー と改造された着ぐるみをもう一度使う筈でしたが没になりました。ここでは「セブン」ではなくあえて「戦え」の怪獣として、それも話数まで指定したのは、第24話では本物のワニを怪獣に見立てて「大ワニ恐獣」として使っていましたが(同様の例としては「キングコング対ゴジラ」のオオダコの例がある)、「サンダーバード」なら兎も角、やはり本格的な着ぐるみ怪獣を使ってこそ 円谷!ですよね。そんな思いを込めました。